ミッション:8ミニッツ ネタバレありの感想

「ミッション:8ミニッツ」を観てまいりました。
原題 が「SOURCE CODE」だそうで、
邦題もそれでいいじゃないかと思いますよ。
いまどき、ソースコードがわからない人はいないんじゃない?
じいさん、ばあさんたちが邦題付けたのかな。

よく思うのだが、日本映画で嫌になっちゃうのはタイトルのしょぼさも関係ある気がする。

と、タイトルについてはこのへんにして、
早速ネタバレありで感想を述べる。

結論から言うと、面白いほうです。
傑作だという話を聞くけど、
ネタ的には、それほどの新しさは感じなかった。
バタフライ・エフェクトを観たときのほうが、興奮しました。

冒頭、列車の中で目が覚める、主人公のコルター・スティーブンス(ジェイク・ギレンホール)。
向かいに座る女クリスティーナ(ミシェル・モナハン)に、馴れ馴れしく話しかけられている。
だが、スティーブンスは呆然とした表情でクリスティーナを見つめる。
「ショーン聞いてる?」
「ショーン? 君は誰だ? 俺はスティーブンス大尉だ」
クリスティーナは笑う。「冗談でしょ」
スティーブンスは、混乱し席を立つ。慌てた様子で、トイレへ向かう。
どうなってるんだ。俺は、米軍ヘリ部隊のパイロット。アフガンで戦闘中だったじゃないか。
スティーブンスは、トイレの鏡を見つめた。
はっ。違う。誰だ。顔が自分じゃない。
ポケットから財布を取り出し、身分証を見る。
え! ショーン教員?
トイレから出ると、クリスティーナが待ってる。「ショーン、大丈夫?」
「ショーンじゃない。ショーンも君も知らないよ!」
「ふざけないで!」
ボンっ! 列車は大爆発してしまう。

スティーブンスは、目が覚めると狭いカプセルの中にいる。
モニターに軍服の女コリーン・グッドウィン(ヴェラ・ファーミガ)が呼びかけている。
矢継ぎ早に、列車事故について尋ねられるが、スティーブンスは訳がわからない。
ようやくグッドウィンは、スティーブンスが記憶を失ってると気づく。
「ここはなんなんだ!」
「包囲された城よ」
は?
短いテストをグッドウィンにされ、記憶の復元が成功するスティーブンス。
そして、朝の通勤列車で起きた爆発テロの爆弾魔を探すミッションをさせられているのだと分かる。
次に起こるシカゴでの大規模テロを防ぐために、スティーブンスは急かされる。
詳しい理由を知らされることもなく、スティーブンスは列車爆発が起きる8分前に転送される。

これが、この話の筋。
スティーブンスが、列車事故に巻き込まれたショーン教員の意識に転送され、
車内にいる爆弾魔を探すことが彼のミッション。
任務を果たし、リアルな世界に犯人の情報を知らせることがゴールになります。
まだスティーブンスの素性は、観客には明かされません。

このように、大抵の映画は開始10〜15分以内に、
話がどこへ向かうのか(ゴールがなにか)を教えてくれます。
この映画の場合は、ストーリーの求心力を落とさないために、主人公に若干の謎を持たせています。

そして、冒頭のシーンへ戻る。
クリスティーナが親しげにスティーブンスに話しかける。
「あなたのアドバイスよかった。インドに行こうかしら」
スティーブンスはこれは仮想訓練だと思っている。
すごいリアルだなーと辺りを見回す。
トイレへ行く。爆弾が隠されてるわけないよなーと天井裏を見ると、爆弾を発見。
彼は訓練だと思っているので、どれを切ったらいいの?と天に話しかける。
だが、答えてくれない。
そのうちに時間が来て、爆発。元の世界へ(カプセルの中)へ戻る。

これが何回も行われます。
ミッション時間が8分なので、いいところで毎回戻ってきてしまう。

で、こんなこといつからやってんの、俺。とスティーブンス。
「2ヶ月前からよ」とグッドウィン。
「え? 俺はアフガンでヘリ部隊にいて…。で、どうしたんだっけ」
あれれ、とスティーブンスは自分に疑問を感じ始める。

何度も行ったり来たりしてるうちに、指令部と通信ができない場面に遭遇する。
スティーブンスはカプセルから脱出を試みるが、何をしても開かない。
しかたなく、自分で電源を回復し、通信を試みると、
このミッションを考えたラトリッジ博士と繋がる。
そこでなぜ8分なのか説明を受ける。
「電気の残灯のようなもの。人の死後にも8分間の残灯がある」
で、なぜショーンの意識に自分が入るのか?
「君とショーンが似てるから」
よく分からないスティーブンス。「俺は、クリスティーナを助けた」
スティーブンスは列車爆発が起きる一つ前の駅で、クリスティーナをおろしていた。
「ソースコードの中で生きてる。助けても意味はないんだ。次のテロが迫ってる」
と、はっきりとしないまま、スティーブンスはまた転送される。

スティーブンスはクリスティーナに言う。
「あと1分の命なら、何したい? 俺は親父に謝りたい」
彼は爆弾魔を探すミッションをこなしながら、自分に指令を出す部隊(CAOC-N)を探り始める。
そして自分自身(スティーブンス大尉)についても、クリスティーナに協力を得て探す。
すると、スティーブンス大尉はもう2ヶ月前にアフガンで撃墜されて死亡していたと分かる。

ようやくスティーブンスは自分がどういうことをさせられているのか理解する。
グッドウィンは、自分を知ったスティーブンスに正直に話す。
「実は死んでない。脳の一部が動いてる。カプセルにいるあなたは、あなたの頭の中で作っているもの。辛いと思うけど、国のためよ」
「国のために死ぬのは、一度で充分だろ!」
だが、腹をくくってスティーブンスは爆弾魔を取り押さえるまで、転送を繰り返す。

ようやく爆弾魔を見つける。
「なぜこんなことを?」
「この世の中は腐ってる。作り変える必要がある。まずは瓦礫の山にすることからだ」
スティーブンスは情報を得て、リアルな世界へ犯人の情報を提供。
そして次に起こるテロを未然に防ぐことができた。
歓喜にわく指令部。
このソースコードミッションで、未然にテロを防ぐこととなった。
それを考えたラトリッジ博士は国から賞賛される。

だが、グッドウィンはスティーブンスに同情している。
過酷なミッション。実際のスティーブンスは下半身を失い、生命維持装置で生かされている。
スティーブンスは頼む。「もう一度転送して。そして、乗客を助けたいんだ」
「助けても意味ないわ。もう実際に死んでるの。ソースコードの中だけの話しよ」
「それでも挑戦させてほしい。そしたら、生命維持装置を切ってくれ」
グッドウィンは、秘密裏で転送してしまう。

早々と爆弾魔を取り押さえる。
そしてスティーブンスは父に電話をして、謝罪。
届くかわからないけど、グッドウィンにもメール。
さらにイライラしてる乗客のコメディアンに「なぜそんなにイライラしてるんだ?」と突っかかる。
「こんな辛い世の中じゃしょうがないだろ」
「そんなヤツが笑わせられるのか。お前がここの乗客を笑わせられない方に、120ドルかける」
「ふざけんな。やってやんよ」
コメディアンは、乗客に向かって小噺を始める。みんな笑顔になる。
それを見て嬉しそうな、スティーブンス。さあ、あと1分。

だが、リアルな世界ではこの功績を続けるため、
スティーブンスを生かせ続けることを博士は決める。
それに反対するグッドウィン。
彼女は生命維持装置で繋がれているスティーブンスのところへ向かい、立てこもる。
そして約束の8分間まで、あと30秒。

「あと1分の命なら、何したい?」とクリスティーナに。
「なにかな」
「キスをもう一度」
「もう一度って?」
残り5秒。二人はキスをする。

ここで終わっていたら、まあまあだったで終わってしまうんですが、
本当のラストはここから。

あれれ? となるスティーブンス。

ここからは映画を観てください。
あの盛り返しで、評価が上がりました。
博士も最後の一言でいい味出ました。
アメリカらしいですねー。皮肉ですかね、あれ。

上映時間94分は、私の理想の映画鑑賞タイムです。
なんだか思い返したら、やっぱり面白かったですね。

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