映画 モテキ ネタバレありの感想

モテキは、漫画を読んでからのファン。
ドラマも先ごろの再放送を見て、 すごくよかった。
ということで、映画も期待して観に行きました。

お客さんは、若い女の子が占拠していて、
おじさんはかなり肩身狭い感じで鑑賞。
両隣り女子高生グループというとんでもない天国と地獄の席に緊張しながらも、
しょっぱなから主人公、藤本幸世(森山未來)のダメっぷりに笑えて和む。

さて、ここからはネタバレありで話をしていく。

結論から言うと、途中からこの作品は失速してしまう。
面白くないわけではないが、これがコメディの難しさなのだろう。
ラストが違くない?????になってしまっていた。
コメディはどんなに部分部分が面白くても、ラストが重要なんです!!

さあオープニングからいこう。
幸世の軽快なネガティブ語りで、現在の生活ぶりを説明する。
金もない。女もいない。
ということで、ニュースサイトの面接へ行く。
そこでヤリチンおやじの墨田(リリー・ フランキー)が
フリー編集者から経営者になっていて、驚きの再会。
だが、「童貞が会社を歩いてるのイヤ」といわれ、不採用の危機。
さらに童貞いじりは続き、面白い!
私の隣席の女子高生たちもゲラゲラ笑ってた。

まあ、なんだかんだあったが、採用が決まり、
ライターとなった幸世。
幸世は、ツイッターをやっていて、
日常や仕事の不満、失敗などの吐露をツイートする。
すると、matsuoという男臭いアイコンからリプライがある。
そして2人はメールを重ね、会うことに。
それが、まさかの美女、松尾美由紀(長澤まさみ)だった。
幸世は動揺する。
美由紀に続いて飲み屋へ向かおうとするのだが、思わず立ち止まっていると、
「うん?」と振り返る美由紀。
最高に可愛い笑顔!!

幸世は、恋に落ちそうになるのだが、美由紀には彼氏がいると聞いて、
急に美由紀をビッチ扱いして、気軽になる。
2人はだいぶ飲んで終電を逃すと、幸世の家へ。
シャワーを借り、幸世の「LOVE ME TENGA」のTシャツに
着替えた美由紀は、巨乳ノーブラで幸世に迫る。
「喉乾いた?」と水を口に含むと、口移しでキスをする。
美由紀の口から注がれる水をごくごく幸世は飲みながら、
おいおい。これいけんじゃねー。えーい。
と、美由紀のおっぱいをがっしり掴む。
だが、エッチはできなかった。

幸世は、美由紀への想いが一直線に進む。
パフュームの音楽に合わせて踊る。
彼の気分はルンルンだが、彼氏のいる美由紀とはその後なかなか会えないでいる。

さて、そろそろやってきてほしい、
彼の心を乱す新たな女。と思っていた頃、
桝本留未子(麻生久美子)と出会う。
しかも美由紀の友人としてやってくる。

さあ、さあ、第二幕は、ドラマ版のように、
この二人の美女の間で心が揺れて、
どうしようもない決断を幸世が度々繰り返して、
好かれて、嫌われてを繰り返すのかなと思いきや、
映画版では違う。
違ってもいいのだが、どんどんストーリーが失速していく展開に・・・。

留未子と出会ったがために、
あっさりと幸世の魅力が半減されてしまったのだ。
そう。彼の武器。童貞が、あっさりと留未子の愛の告白によって、
卒業してしまったのだ。

おそらく、ここでひどい後悔する幸世、を表現できればよかったのだが、
彼の気持ちがぼんやりしたまま話は進む。

ライブで、美由紀と再会。
留未子が隣にいるにもかかわらず、幸世は美由紀の手を握り、
「留未子とヤッたよ」と彼女の耳元で口ずさむ。
怒る美由紀は走って出て行く。

ああ。これは彼女への思いを吹っ切るためなんだと思いきや、
そうでもない。

これから急に、留未子がとんでもなく重い女という設定になるのだが、
私的にはそうでもなかった。
むしろ、可愛いくらい。だが、年齢から言ったらキツイという設定なんだろう。
幸世が、美由紀を好きで、「留未子さんじゃダメなんだ。付き合えない」というと、
留未子は泣きじゃくって、立ち去る幸世をとっ捕まえる。
B’z好きの彼女は、「ちゃんと勉強するから。神聖かまってちゃんとか聞くから」と
幸世の趣味に合わせて好きになってもらおうと必死に喰らいつく。
だが、幸世は、ひどい言葉を浴びせて、彼女を振る。

うーん。そういう、キャラかい? 幸世くん。
見せ方としては、一度、幸世は留未子に気持ちが振れないと盛り上がらないですよね?

それと、肝心の美由紀ですよ。
あとで分かるのだが、美由紀の彼氏は不倫相手なんです。
この情報はもっと早く観客に知らせる必要がある。
彼女は、現在の不倫してる彼氏ではダメで、新たに幸世へ行こうとするという、揺れる想いの中、
例えば、留未子とエッチしている二人(未遂であるともっとよい)を見てしまう。追いかける幸世。
とかやんないと、美由紀も留未子も魅力が、幸世によって半減されてしまうと思うんです。
徹底的に、作品として幸世を追い込まないと、コメディとして辛くなる。
しかも、童貞というハードルを、クリアする、しないどちらでもいいが、
なぜそれが本筋に活かさないのか。謎です。

とりあえず、幸世の想いは、美由紀への想いが一直線なのだという展開に持っていきたいようだ。
第三幕は、2人に焦点が絞られていく。

幸世は、イベンターで美由紀の彼氏ダイスケにインタビューする仕事を引き受ける。
そこで、ダイスケが既婚者で、美由紀が不倫相手だと分かる。
すると、幸世は激昂する。「あいつのこと好きなんですよ。悲しませないでくださいよ!」

ここから美由紀の葛藤が観客に初めて分かる。
でも遅すぎです。
やはり第二幕で、対比的に同時に見せていかないと。
すれ違う互いの思い。葛藤と決断のすれ違い。幸世の間の悪さ。
それがドラマ版ででてて面白かったのに、でてなかったなー。

それから、幸世は、美由紀に会いに行き、告白をする。
しかし、美由紀に断られる。「幸世くんじゃ、成長できない……」
幸世は、「ありがとう……」と言って去ってしまう。

ここはかなり良いシーン?として撮れるはずなのに、
私の隣にいた女子高生がぼそっと「キモッ」って口にしてました。

つまり、隣の子も気づいているが、幸世の良さが後半でてないんですよ。
女子が彼を選ぶメリット、面白さがないということなんですね。
観客に「キモッ」では映画として、ひっくり返ってないんです。

なので、ラストはかなりのどんでん返しがないと辛いぞーと見ていたら、
案の定、最後は強引に押し倒す手法で、美由紀を落とす?という
?????の結末。

ああ。もったいない。なんでこんなことになってしまったのか。
やはり、前半詰め込みすぎたのかなと思います。
たしかにパーツ、パーツ、面白い。
面白いが、そこにあとでひっくり返るような意味合い、伏線がないとダメ。
となると、留未子の使い方がもったいなかった。
彼女を早い段階から出して、本当に面倒な女にしたほうがよかった。
そして幸世は、なにか一つでも誇れるものがあってほしかった。
それが彼の変化につながると思うのだが、
童貞をクリアしたことで、キャラが弱くなってしまったのが否めなかった。
彼に無意味な自信持たせちゃっても面白かったのになー。

コメディは、ラストにホロッとさせるのか、最後まで主人公を追い込んで笑いにするのか、
なにかビックリするような展開がないと、印象が悪い。
あのラストではもったいなかった。
まさかあのシーンが撮りたかったわけではないだろうに、本当にもったいなかった。

しかし、モテキ初見の人は面白いと感じるのではないだろうか。
役者は、みんなそれぞれ良かったと思います。

総合として、男の俺は、森山くんがただただうらやましすぎた。
でも誰が好きかと聞かれれば、誰も聞いてなくても言うが、
ドラマ版の土井亜紀が好きだな。
漫画では、小宮山夏樹だったのに、不思議だなー。
映画では、ライブ帰りにスタッフパスのステッカーを左肩に
張ったまま泣きじゃくる麻生久美子はツボなんだ。

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