マネーボール ネタバレあり感想

平日の昼下がり、マネーボールを観てきました。
ちょっと驚いたのが、席がガラガラでした。
最近のキムタクと同じように、ブラピではもう人を集められないんでしょうか。
だからといって、映画が良くないわけではない。
この映画、シンプルにしてすごくいい!!
野球わからない人でも、オススメですよ!

まず、マネーボール理論とは?
評価は低いが出塁率の高い選手を起用することで
勝利する画期的な野球戦略

野球について詳しく知らないので細かいことはいいませんが、
おそらく出塁すれば、得点に結びつくという考えなのでしょう。
一発のホームランより、四球でもデットボールでもいいから塁に進む。
そこから野球は始まる、勝利へ繋がるという考えなのだろう。
これは人生でも恋でも同じだと思った。
まずは一歩前へ。
そんな迷いが生まれたときに観るといい映画です!

前置きが長くなったが、早速ネタバレありで感想を述べる。

『野球の奥深さには、常に驚かされる』
そんな始まりで、この映画が始まる。

2001年、ア・リーグ優勝決定戦。
ヤンキースvsアスレチックス。
この試合は、1億2000万ドルvs3800万ドルと揶揄される。
アスレチックスはメジャーリーグ屈指の極貧球団。
そのGMであるビリー・ビーン(ブラッド・ピット)はこの試合を見ていない。
誰もいない球場で、携帯ラジオを消したり付けたりして聞いている。
だが、聞こえてきたのは「ヤンキース優勝です!」
2連勝したアスレチックスは、その後3連敗して決定戦に進めなかった。
ビリーの性格は、短気だ。
一旦は怒りを堪え、車を走らせていたが、突然車内でラジオを叩き割ろうとする。
叩き割れないので、外へぶん投げる。
それでも我慢ならず、車を止め、そのラジオを踏んづけて踏んづけて踏んづける。
だが彼の試練はここから始まる。

オーナーと来シーズンの話し合いをしているビリー。
主力のジオンビ、デーモンに金を払えず放出させた穴埋めをどうするかでもめている。
ジオンビは年間38本も本塁打を打つ強打者。
そんな選手の穴埋めをするには、お金がいる。
ビリーは、オーナーにもっとお金を出してくれ。
これじゃあ、選手を育てるファームみたいな球団じゃないか。優勝するために俺を雇ったんだろ!
だがオーナーは、今ある金で何とかするのが君の仕事だ、と話を打ち切る。

スカウトマンを集めて、ジオンビやデーモンの穴埋めを話し合う。
そこには老兵たちが集まり、なにやら実のない話を繰り返してる。
やれ、あの選手は顔がいい。
やれ、あの選手の彼女はブスだからやめよう。
などくだらないことを真剣に話し合い、結論をだそうとする。
ついにビリーは怒る。
「おしゃべりが仕事じゃない!ヤンキースのような金のある球団の話し合いじゃない。クソ以下の球団が優勝するために話し合ってる。これはもともと不公平な戦いなんだ。選手の見かけなど関係ない!」
ここで分かるのは、ビリーの優勝をしたいんだという強い思い。
そしてそれを信じて動いているのは、彼一人。
孤独の戦いはすでに始まっている。
孤独の戦いに私は共感し、引きこまれた。

もともと、ビリーもメジャーリーグ選手だった。
だが結果が振るわずすぐに引退。
時々彼は思い出す。
高校生の時、活躍する選手だった。スタンフォード大学に進学が決まっていたが、
ニューヨークメッツからスカウトが来る。
「君は逸材だ。メジャーで必ず活躍する。ここに契約書を持ってきた」
ビリーは両親の顔色をうかがう。母は大学進学を暗に進めるが、
父は「お前が決めろ。父さんも母さんもその答えを支持するから」と言われる。
メッツのスカウトマンは調子のいいことを言って、
芽が出そうな選手をとりあえず買っておくという考えで近づいたことも知らず、
ビリーはメジャー行きを決める。それには多額の金というのもあった。
だからなおさら、ビリーはスカウトマンを信用していない。
これがカットバックで入り、ビリーのバックグラウンド、伏線となっていく。

インディアンスの選手とトレード交渉するため、インディアンスに訪れるビリー。
スタッフをたくさん引き連れて対応するインディアンス側。
一方、ビリーは一人で交渉する。だが、ことごとく欲しい選手をNOと言われる。
そしてどうやらその判断を下しているのは、若いデブの男の子だとビリーは気づく。

ビリーは実らない話し合いを終え、その若いデブ男こと、ピーター・ブランド(ジョナ・ヒル)に接触する。
圧力をかけた口調で、「お前は誰だ!」と迫る。
「ピーター・ブランド」
「なぜガルシアをトレードに出さない?」
「言えない」
「お前は誰だ?」
「ピーター・ブランド」
「名前を聞いてんじゃねーよ。ちょっと来い」と駐車場へ連れ出す。
「お前、野球経験は?」とビリー。
「ない。選手の分析をしてるだけ」
「大学出か?」
「ああ。イエール大学の経済学専攻」
「経済学? はあ」と半ば呆れる。だが、ピーターの理論に引き込まれるビリー。
「今の野球界は古臭い。デーモンを放出したのは正解だよ。お金で選手を買うのではなくて、勝利を買わないと」
「なら、ドラフト1位は誰がいい?」
「それは・・・」

ビリーは真夜中に、ピーターに電話をして叩き起こす。
「ピーター。荷物をまとめろ。お前をインディアンスから買った」

ここまでが第一幕です。ピーターとの出会いが、ビリーのその後を変えた。つまりマネーボール理論が始まる。

ピーターは早速、ビリーにレクチャーする。
数学を駆使して、年間どれくらい得点すればいいのか、どれだけ失点を抑えればいいのか、
など全てにおいて統計を出す。
予算内で25人のチームを編成するには、過小評価されてる選手を見つけること。
それはつまり、出塁率が高い選手を集めれば、得点に結びつく。
だから怪我してても、守備が下手でも、守備位置が違っても、出塁率が高い選手を集めよう。
ビリーは紙コップにガム?つば?を吐き(彼のせっかちな癖)、即行動に移す。

会議を開き、老兵のスカウトマンたちがピーターを指さし、「こいつは誰だ?」
「ピーターだ。俺の友達。じゃあ早速君たちが候補とする選手を教えて」
とビリーは言うが、ことごとく却下。
そしてビリーが、ジオンビの弟(問題児)、玉を投げられない元キャッチャー、年老いた元人気選手などを上げていく。
老兵らは呆れる。「ビリー。ジオンビの穴を埋めるんだろ? これじゃあ一塁すら守れるヤツがいない」
「ジオンビの穴は3人の選手が埋める」
「なぜこの3人なんだ?」
「出塁率が高いかから」とビリーは強行に決める。

ビリーは短気で、せっかちで、独裁的だが、自分の娘には甘い。
ギター店に赴き、娘に買ってやろうとする。
ちょっと弾いて歌ってとリクエストすると、娘は恥ずかしそうに、
Lenkaの「The show」を透き通った声で歌う。
その歌詞と歌にゾワゾワと感動するビリー。そして観客の私。
いい父娘の関係がわかる。

一方、仕事に戻ると、長老のスカウトマンが、
「パソコンで野球は勝てない」と批判。
「ならクビだ」とビリーは彼を切ってしまう。
アート・ハウ監督(フィリップ・シーモア・ホフマン)らもビリーに不満を募らせる。
選手の起用法をめぐって意見が違う。
そしてそのままシーズンは始まる。

「野球の長い伝統を馬鹿にしてる。統計で野球は勝てない」
アスレチックスは開幕から、連敗に連敗を重ね、内部、メディア、ファンから厳しく批判される。

迷いだすビリー。これでいいのか。
「俺は何をしてるんだ」と葛藤する。
ピーターに問題は何だと問う。
一塁手を変えないと。

ビリーは、アート監督に、あの投げれないキャッチャーを一塁で使えというが、かたくなに監督は使わない。
そして結局、連敗を重ねる。
ビリーは頭に来ている。そしてクラブハウスの前を通ると、陽気なダンスミュージックがかかっている。
選手たちは試合に負けて悔しいどころか、腰振ってダンスしてる。
ビリーは一喝する。そしてバットやそこへんにあるものをぶん投げる。
その勢いで、遊んでる選手、使えない選手を次々とトレードに出し、引退勧告もする。
ピーターは、やけを起こすビリーを止める。「これで負けたらあなたがクビですよ」
「クビで結構!俺はやる。これで野球の世界を変えられる。ピーター!お前はどっちを信じるんだ!」
そして監督が起用し続ける一塁手を強引にトレードに出した。

ビリーとピーターは徹底的に、選手たちに分析結果を教え、叩き込む。
監督にも強引に使わざる得ない状況に持っていく。
だが、あの投げれないキャッチャーだけは使おうとしない。
しかし再編成したチームは連勝し始める。
メディアは、これを「監督のおかげ」と持ち上げる。
やがて、12連勝、16、17・・・そして20連勝という大記録をかけた試合に。
ビリーも珍しく球場に駆けつける。
ところが11点差も離れていたのに、追いつかれた終盤。
ビリーはクラブハウスに戻る。選手もファンも落胆している。
監督はついに代打を告げた。あの投げれないキャッチャーに。
すると彼は期待に答え、サヨナラホームランを放つ。
20連勝という歴史的記録を打ち出した!
ビリーは嬉し泣きをする。

これが第二幕の終わり。

この年、シーズンは好成績を残したが、
ワールドシリーズへ勝ち進められなかったアスレチックス。
ビリーは、目的を果てしなてないと納得していない。
そんなところ、レッドソックスから誘いが来る。
高級リムジンで送迎され、スポーツ史上最高額のGM契約を渡される。

ビリーは悩む。
ピーターはそんなビリーに話す。
あなたは低予算で、あれだけのチームに仕上げ、成功させた。
そのお金は妥当だ。
しかしビリーは迷っている。
「俺は人生を金で決めたことがある」
高校生の時、大学を蹴ってプロに行った後悔。
自分はまた繰り返すのではないだろうか。

ピーターはあるビデオを見せたいと、ビリーを強引に誘う。
それはあるマイナーの選手。
彼はデブで、ベースを蹴って、二塁に走ることを恐れている。
バッティングはいい。彼は打つ。がむしゃらに走る。
だが案の定、一塁のベースを蹴ったとき、彼は転んでしまう。
慌てて一塁に戻る。ボールの行方など見ていない。
審判が彼に声をかける。「立て。ホームランだ」
彼は恥ずかしそうにベースを回る。
「人は野球に夢をみる」
ピーターは、暗に自分を信じて、と訴える。
ビリーは答えは出さず、「ピーター。お前はいい奴だ」と去る。

その帰りの車中。
娘からのCDを聞くビリー。
「パパ。頑張ったね。プレゼントがあるの」
そして娘が透き通った声で歌う。

歌詞がいいんだ。

そしてビリーはどちらのGMをするか決断をした。

娘は、歌の中で、歌詞を変えて
『パパはオバカさんだね。もっと野球を楽しんでね』
と歌声に笑顔を乗せて締めくくる。

ビリーは目に涙を浮かべた。

娘の歌声と曲↓↓↓↓↓

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