ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル ネタバレありの感想

ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコルを観てきました。
平日の夕方くらいに行ったのですが、人の入りはほぼ満員でした。
で、寒かったのか、つまらなかったのか、よく分からないが、
上映中に席を立つ客が多かったのが気になった。
映画を観るときは、体調万全で行こう。
不安なら端の席をとってください。

さて映画の感想なんですが、アクションものって評価するのは難しいです。
ハラハラした! ドキドキした!とか、
かっこよかった!とかは映画の感想ではない。
あくまでストーリーに焦点を当ててみると、この映画は大したことない。
だが、ドバイの超高層ビルの壁面をよじ登るスリルなどは、
話題になっているとおり、アクションとして圧巻なのは間違いない。

しかし、その動機がお粗末。
130階のサーバールームに行くためだけにわざわざ壁をよじ登る無駄さ。
ハイテクとローテクの落差があり過ぎる。
結局、窓ガラスを足でたたき割るのなら、
131階の窓から下りて、蹴破ったほうが早い。
あるいは、サーバールームに入れる人間のマスクをつけて入ればいいんじゃないか。
こんなことを言ってしまうのは、元も子もないが、
映画を面白くするには、観客を納得させる動機が必要だ。
それを考えるのが、作り手の使命でもある。

あと、ライバルとなりそうな突如仲間に加わることになる分析官のウィリアム・ブラント。
彼は終始、怪しげな存在。普通の分析官じゃないぜ!というのが当初からありありと視聴者に分かってしまう。
案の定、分析官とは思えない格闘シーンやイーサン・ハント(トム・クルーズ)の攻撃をかわす強者と分かるのだが、その驚きも衝撃も弱い。
また裏切りもない。めちゃくちゃ素直。
イーサン並みの強さがあると思いきや、
見たものをプリントできるコンタクトレンズをはめてコードを盗み出す場面では、
なんなく相手の殺し屋にバレてしまうお粗末さ。
特殊訓練をうけてるはずなのに、ダクトから飛び降りるときにはビビってしまう臆病さ。
過去の任務失敗をむりやり悲しがる幼稚さ。(一応伏線になっていくのだが・・)
とにかく、イーサン・ハントのライバルとしては弱すぎる。
存在の意味があまりない。イーサンの妻をめぐって、確執、因縁さを出したいためだけに作られた都合のいいキャラ。

さらに、冒頭でロシアの刑務所からイーサンと脱獄する、情報屋のロシア人。
彼が大した活躍しない。
犯人の居所を教えるだけ。あとはいとこの武器商人を紹介する、普通さ。
誰でもよかったのではないかという役どころに?マーク。

最大の?は、核戦争を引き起こそうとする犯人のカート・ヘンドリクスの存在。
この人、一見ジジイなんだよ。だから強そうに思えないんだけど、やたら強い。
でもどう見ても、トム・ハンクスの方が強い肉体をしている。
なのに、止められない。
核を使った後の世界を想像してこの犯行を企てるトンデモの思想をしているヤツなんだが、
説明を聞いてもよく分からない。
「広島、長崎は復興した。一度死んで立ち直れば、強くなる」みたいなよく分からん動機。
説得力に欠けて、対立軸としてイーサンの敵としては弱い。
悪には悪の正義みたいな納得感がちょっとはないと、終始気が狂ったおっさんが暴れてるみたいな滑稽さに変わる。
なのに、そのことに気づいてるのはイーサンのチームだけ。ってのはご冗談でしょ!
ってこの脚本家の思考回路を疑う。

なんか批判ばかりしてるみたいだが、あくまで分析です。

これが最後、イーサンの「ミッション コンプリート!」のシーン。
でかいボタン押すだけって!!
いやー、笑えました。
核ミサイルもそれで起爆しないってそんなもんなの?

まあ、アクション映画には矛盾がつきものだが、
この映画は力技で観客を納得させる不思議さがあるのだろう。
わたしと一緒に観た子も大満足、周りの観客も面白かったーと喜んでました。

映画としては、大勝利ですね。
クリスマスに恋人と行くにはちょうどいいでしょう。

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