ヒューゴの不思議な発明 ネタバレありの感想

マーティン・スコセッシ監督の「ヒューゴの不思議な発明」を観てきました。
第84回アカデミー賞に作品賞を含む11部門でノミネート、そのうち5部門で受賞した作品。

お客さんの入りも満席。
さて少年ヒューゴのどんなお話かなと期待して観に行きましたが、
あれれ?の展開を感じた人も多いのではないでしょうか。

たしかにレビュー評価でも著名な映画評論家もこぞって素晴しい、
映画ファンにはたまらない傑作!みたいな論調ですが、
本当にそうですか?

私も映画ファンですが、映画のうんちくファンではありません。
この映画は、映画のうんちく好きファンのための映画でしょう。
映画への愛、映画の歴史、映画には未来があり、うんぬんかんぬんをエラいストレートにお話をされました。
本当に映画好きなら、それを見せないで、裏テーマで見せる手法がまさに映画!ならではだと思う私には、だらだらと説教臭くてうんざりしました。

さて、散々文句を言ってなんですが、
少々ネタバレありで感想を述べます。

1930年代のパリ。駅の時計台に隠れ住む孤児の少年ヒューゴ。
彼は、鉄道公安官に見つかることを恐れながら、時計台の裏から駅構内を探り、次から次へと裏口を抜けて、ある老人を見つめている。
老人は、おもちゃを売っている。
彼が居眠りをするタイミングを狙い、ヒューゴはおもちゃのネズミに手を伸ばした。

だが、店主の老人に捕まってしまう。
鉄道公安官に通報されれば、孤児院に連れていかれる。
ヒューゴは許しを請うが、なかなか聞き入れてもらえない。
老人は、盗んだものをすべて出せと、ポケットから様々な器具のネジやバネを見つける。
そしてヒューゴがなかなか渡そうとしないノートを奪うと、表情を一変させる。
そこには、感情を持つロボットがこちらを向いている不思議な絵だった。

ヒューゴの不思議な発明

ノートを返してほしくて、老人についていくヒューゴ。
寒空の下、半ズボンで彼は黙って家まで付いていく。
だが、頼みは聞き入れてもらえなかった。
そこで窓から見える少女をヒューゴは見つける。
イザベルという名の少女は老人の孫だった。
ヒューゴはイザベルに頼む。「ノートを返して」「だめよ。パパは燃やすって」
「頼むよ!」「なんでこだわるの?」「それは・・・秘密」
「秘密教えて。私、秘密が大好きなの」「やだよ・・」

ヒューゴは時計台裏の秘密部屋に戻ると、
あの絵の機械人形がヒューゴを見つめている。
ぜんまいで動くはずの機械人形だが、まだネジが足らず修理が終っていない。
時計職人だった父が博物館から見つけてきた、大切な父と子をつなぐ機械人形。

動けば、字までも書けるといわれている。
父を火事で失った孤独な少年は、その機械が動くことに執念を燃やしている。
だが見つからない。機械人形の修理に必要な“ハート型の鍵”が見つからない。
彼の冒険はもう始まっている。

さあ、ここからイザベルと二人で“ハート型の鍵”を探す冒険の旅へ!!
なんて期待したあなた、全然話は違う方向へ行きますよ。
ここから老人の思い出のために、ヒューゴたちは動かされていく。

私的には、ヒューゴと父の話、そしてヒューゴが度々、鉄道公安官に捕まりそうになって、
逃げて、戦って、それでも捕らえられて、でもイザベルが助けて・・・親子との絆が、友情が、大人への成長が、みたいな展開になるかと思いきや、中盤からガラリと方向性が変わる。

ヒューゴの不思議な発明

映画の歴史の話になります。
もっというと老人の過去の栄光と挫折の話。

だから、あっけなくハート型の鍵はイザベルが首からぶら下げてるという早い展開に、かなり面食らいます。

ヒューゴの不思議な発明

機械人形が描いた絵の解明の謎は、老人が握っている。
その解明のために、少年少女はあっちこっち傷つきながら行く!
なら、まだ分かるのですが、すんなりと都合よくいい人に出会って、すんなり解決していく。

ラスト10分は、ヒューゴvs鉄道公安官になるのだが、
もうその頃には早く終わんないかなーと私は思っていた。

映画の求心力の無さのせいか、主人公のヒューゴ役の子役の演技が私は好きじゃなかった。
イザベルは独特の雰囲気があるなと思ったら、キック・アスの子だと中盤気づいた。
そのくらいだろうか。

ヒューゴの不思議な発明

大して解析するようなお話ではなかった。
ただ、映画のうんちくファンであれば、昔の無声映画なんかを見返したくなるのではないだろうか。
この映画を観て、興味がわかないのは、勉強不足だと言われればその通りだろう。
ただ、子どもも楽しめる映画かどうかは疑問だが。

私はまったくこの映画の世界にはいっていけなかった。残念。

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