ドラゴン・タトゥーの女 ネタバレありの感想

興奮がおさまらない!すごかった!!
上映時間の158分、見入ってしまった。
さすが、デビッド・フィンチャー。素晴らしい!
そしてアカデミー主演女優オスカー候補のルーニー・マーラ、魅力的かつ危険だった!

ドラゴン・タトゥーの女 ルーニー・マーラ

原作はかなりの量らしいが、伏線のうまさ、構成、謎が解明されていくテンポの良さは脚本力といえる。
脚本家は、マネーボールなどで知られる、スティーブン・ザイリアン。彼はうまい!!

こんな映画は日本では(スタッフもスポンサーもいないから)無理だろうな、と
しょんぼりもしたんですが、こういう映画に抵抗なく観客が慣れていけば、
日本ももっと芸術性の高いエンターテイメントムービーが作れると思う。

さて、ネタバレありで感想を述べたい。
ところが見入ってしまったので、メモがスカスカだ。
思い出しながら、ストーリーを追います。

冒頭、老人のヘンリックの誕生日に、ハリエットの名前で、額に入った押し花が届く。
電話でなにかなぞめいた会話をした後、すぐにオープニングタイトル、ミュージックが始まる。
ファイト・クラブのときと似ているなという印象をうけ、期待値が上がる。

そして場面は変わり、雑誌『ミレニアム』の発行責任者、ミカエル(ダニエル・クレイグ)が、
実業家・ヴェンネルストレムの不正を誤報道したかなんかで名誉毀損に問われ、負ける。
迷惑はかけられないと、『ミレニアム』の編集長で不倫相手のエリカに退職を申し出る。

一方そのころ、パンクファッションで顔中ピアスだらけ、奇抜な髪型、首や胸、背中にタトゥーだらけの小娘、リスベット(ルーニー・マーラ)が、調査の報告に訪れる。
調査対象は、ミカエル。彼女は得意のハッキングで、見事な調査レポートをまとめる。
そして依頼者から、「この男はどう思うかね?」と尋ねられ、「レポートにあるとおり」とそっけない。
個人的な印象を述べろと言われ、「彼はクリーン。訴えられたのは、下手だっただけ」「あとは?」
「編集長と不倫してる。・・・クンニしてる。・・・それは、もっとすべきね」無機質に話す。
依頼者は、ミカエルを気に入ったようだ。

依頼者は、冒頭登場した老人、ヘンリック。
彼は、スウェーデンのかつての経済界の大物と言われる富豪。
一族は、なんちゃら島に住んでいる。島には親族しかいない。
そこへ、ミカエルは招かれる。
そして、ヘンリックはミカエルの調査力を買って、ある事件の真相を暴くよう依頼。
40年前、ヘンリックの甥の娘にあたる16歳のハリエットが失踪。
どうしようもない一族だが、ハリエットだけは違った。
そんな彼女から、押し花が毎年届くのだが、彼女は一族に殺されたと彼は考えている。
なぜならあの日、島から出られるわけがないからだ。
失踪したのではなく、殺されたと考えるほうが納得しやすい。
しかし、いったい誰がなりすまし、こんなこと(押し花のプレゼント)をしているのか。
殺人者を一族の中から見つけてほしいと依頼。
ミカエルは断ろうとするのだが、賠償金で金がないところをつかれ、さらには真相解明できた場合には、
訴訟相手のヴェンネルストレムの情報をやると約束される。
彼は引き受けた。

表向きは、雑誌記者として、ヘンリックの評伝づくりで、島に住む一族に話を聞いてまわる。
だが、ハリエットのこととなると、皆、口が重い。
ミカエルは、一族の経営が衰退していったのはこのころなので、と言い訳してなんとか聞き出していく。

中には、協力的な男もいる。ハリエットの兄マルティンだ。
マルティンは、父のゴッドフリードが溺死してから、ハリエットともどもヘンリックにお世話になっていた。
ヘンリックの頼みは断れないという恩情があるのだろう。
ミカエルに協力をし、妹の居所にも関心があった。

ミカエルは、少ない情報から丁寧に分析し、徐々に調査が始まる。
暗号めいたハリエットのメモを見つける。名前と電話番号のような表記。
しかし何のことか見当がつかず行き詰まる。

一方そのころ、リスベットの後見人が脳こうそくで倒れてしまう。
そのため彼女の後見人が、ある弁護士のビュルマンという男に代わる。
リスベットはお金の管理は自分でしたいと申し出るが、ビュルマンはリスベットの精神歴を責めて、
小遣い制にこだわる。
被後見人の彼女は、ビュルマンの報告の記載がネガティブになることがネックで引き下がる。
(おそらく報告が悪いと、精神病院に戻されるんだと思われ)
だが、不運なことに、彼女のPC入りのリュックサックが奪われる。
激闘の末、なんとか奪い返すのだが、PCが壊れる。
調査員としてもハッカーとしても、PCは必需品。臨時に金が必要になったため、ビュルマンのところへ。
すると、見返りとして「しゃぶれ」と性的奉仕を命じられる。
リスベットはしかたなく従ってしまう。

ここで気づいたのだが、なぜ彼女が奇抜な風貌をしているのかは、
長年、こういうことを薄汚い大人たちに幼い頃からやらされて育ったのだと分かる。
だから女性としての性的魅力を打ち消すため、自己防衛としてこの格好が必要なんだなと一人納得した。

しかし、女優ルーニー・マーラがこのリスベット役を手に入れた背景に、
「絶対に諦めない精神」が買われたからと言うように、
リスベットはやられたままの女ではなかった。
彼女は、ビデオをかばんに仕込み、再度金を借りにビュルマンのところへ。
またしゃぶるだけかと思ったが、向こうのほうが一枚上手だった。
突然手錠をはめられ、暴行を受ける。
失神し、気がつくと、うつ伏せで両手両脚をベッドの足にくくりつけられていた。
泣き叫び、暴れるリスベットだったが、変態野郎に下着を剥ぎとれ、尻の穴をなめられる。
「アナルは好きか」
彼女は、よちよち歩きになるほど犯されてしまった。

あまりの衝撃で、ドキドキが止まらなかった。

だが、リスベットはまた生活費がないと、ビュルマンのところへ。
にやける変態野郎だったが、あっけなくスタンガンで失神させられる。
リスベットの復讐が始まる。本当に、諦めない女だ。
ビュルマンは、裸にされ、ベッドの足に両手両足をくくりつけられ、極太の擬似◯◯◯を尻の穴にぶっ刺される。
そしてリスベットは、ビュルマンに架空の報告書を書くよう命じ、彼女はもう後見人はいらないと書けと約束させる。
だが、「お前は信じられない。また女をああいう目に遭わすんじゃないだろうな」
リスベットは信用ならないからと、ビュルマンの体一面に「私はレイプ魔のブタ野郎です」とタトゥーを彫ってしまう。
最後には、擬似◯◯◯を足で蹴り込み、ビュルマンはあまりの痛さに絶叫する。
実に痛快である。これは、性犯罪者に刑としてやるべきだと推奨する。

ドラゴン・タトゥーの女 ルーニー・マーラ

それが終わると、ミカエルの調査のシーンに変わる。
この絶妙な構成に、思わず見入ってしまう。
一方は謎解き、片方は復讐。どちらのシーンも求心力が落ちない。

ミカエルの調査は、ひょんなところから突破口を開く。
カソリックに熱心な娘が、ミカエルの住処に訪れる。
父と娘はあまり仲良くない。ミカエルは宗教に熱心な娘に少し戸惑っている。
だが娘は、暗号めいたハリエットのメモに気づく。
それは旧約聖書の引用だった。

ここから事件の真相に迫っていくのだが、ミカエル一人では調査が膨大になり、アシスタントが必要になる。
そこで、自分を徹底的に調査した、調査員を紹介してもらう。
それが、リスベット。
ここでようやく二人が絡み、事件を追う。

事件は、未解決の連続猟奇殺人事件にぶつかり、
リスベットが、ハリエットもこの連続事件を追っていたと指摘。
テンポよく、かつ緊迫感がありながら、二人は犯人に迫っていく。

ドラゴン・タトゥーの女 ルーニー・マーラ

あー疲れた。
この後は、映画を観てください。
通常のミステリーだと、いきなり二人が出会って調査を開始というふうになりがちですが、
なぜあの衝撃的なレイプシーンが必要だったのか、よくわかりますし、
リスベットの性格を考えれば、どういう結末になるかも見当つくでしょう。

また性格ゆえなのか、リスベットは、ミカエルに惚れちゃうんです。
セックスシーンの大きなモザイクにはちょっと冷めましたが。。
で、ミカエルのためにラストは変装までしてまでがんばり、ミカエルの天敵を見返してあげたのに、
あのラストの切なさは、ぐすんとなる。
ミカエル、お前もケツに突っ込んでもらえ!

とにかく、続編も大いに期待します!!


no job, no life.