「憚りながら」を読んで

「憚りながら」後藤忠政著を読んだ。
正直、今年一番面白い本だと思った。
彼は元ヤクザの組長さん。今は仏門に入られた。
彼の半生や人生哲学を時代を追って語っている。
そこにはときの政治が絡み、経済が絡んでくる。

現在も野球賭博やなんやかんやでヤクザが取り沙汰にあっている。
この勢いで暴力団を一掃したいというのが背後の狙いにあるのかもしれない。
暴対法ができて以降、暴力団員の数は減少し、暴力団事務所の撤去も進んだという。
だがその一方で、フロント企業のようなものも生まれ、普通の企業と見分けがつかないケースが問題にもなっている。
企業舎弟については、彼も語っているが、どこからどこまで自分たちのものなのか把握できないほど膨れ上がっているようだ。

この本を読んで一番興味深かったのは、
創価学会とヤクザのつながりだ。
創価学会は彼に助けてもらいながら、用済みとなったら簡単に切り捨てる。
その体質が今も続き、さらに悪くなっている。
彼は創価学会を見過ごせないと語っている。

”創価学会、いや「池田教」が、この日本という国家を乗っ取ろうとしていることが見過ごせない”

なぜなら、



“公明党を作って政治に入り込んだり、創価大学作って優秀な人材を官僚にしたり、法曹界を牛耳るために人を送り込んだりしちゃいかんだろう。外務省には、池田にノーベル平和賞を取らせるために働く学会員の組織があるらしいじゃないか”

たしかにテレビ業界も創価学会の圧力に屈していると聞く。
まさかこんなことになっているとは驚きだ。
それにしても、これほどはっきり物申して大丈夫なのか。
警察組織にも学会員がいるのではないか。

“池田や学会、公明党がガタガタ言ってくるなら、いつでも相手になってやるよ。なんなら民主党よ、俺を国会で証人喚問しろよ。でもそれまでに民主党も学会票欲しさに公明党とくっつくかもな。小沢と学会は仲いいから”

さすが元ヤクザはまったく恐れを知りません。
坊さんらしからぬ物言いだが柔な民主党が公明党とくっつくことまで予想済みとは、適当なことを話すコメンテーターより信用できる。

ヤクザって自分たちのことしか考えてないと思いきや、
この国を憂いでいるんですね。

“「誰でもよかった」と言って無差別殺人があったり、
大の男が寄ってたかって、娘一人のケツを触ったり、
ヤクザやってた俺でも正直、「ここ20年近くで日本はいったい、どうしちまったんだろう」と思うよ”

思わず苦笑してしまったが、本当にどうしちまったんでしょうね。
最近の政治?政局を見ていると、本当笑えなくなります。

憚りながら

憚りながら

価格:1,500円(税込、送料別)

Pocket

脚本の書き方
かわいい!コス