「小説家という職業」森博嗣

「小説家という職業」森博嗣著を読んだ。

私が森博嗣作品で読んだことがあるのは「すべてがFになる」だけだ。
友人は森博嗣に大いにはまっていたが、私はどうも苦手でそれ以降読んだことがない。

なのに、この本を手にしたのは、彼のまえがきがとても挑戦的だったからだ。

まず、まえがきで結論が書いてある。
「小説家になりたいのなら、とにかく、書くこと、これに尽きる。この本を立ち読みしている人は、ここまで読んで、あとはやめた方が懸命である」とあった。

作者の進言通り、やめようかと思ったが、
なぜか気になった。
これも作者の戦略だろうか。

さらに、彼はこうもはっきりと語った。
「僕は最初から、金になることをしようと考えて小説を書いた。」
今は使えないほど金を稼いだとも。

これは実に率直で面白い。

読み進めていくと、けっこう勉強になる。
まず小説家になり、それをどのくらい売り、どのターゲットに売るのかを
戦略立てて彼は小説を書いている。
そして彼が現在も支持されているということは、
戦略は理にかなっていることになる。



小説家になりたい人はたくさんいるだろう。
ただ、デビューするだけではあまり価値はない。
やはり彼の言うように、本が売れなくてはダメだ。
なぜなら読んでもらうために、小説家は書くのだから。

彼はあまり悩まず小説を書いているようだ。
それは読者をイメージして書いているからだろう。
何を書くのかが分かっているから、人気作家になれた。

ここまで彼のようにクールだと、魅力という部分で少々劣るが、
小説家を目指す人は、少なからず戦略立てて書かないと本は売れない。

ゴールを決めたら、書く。書く。書く。
小説家になりたければ、とにかく書くしかない。
そして書き続けなければならない。

と、結局、まえがきの結論に行き着くので、読まなくてもいいかもしれない。

小説家という職業

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